AMD 3020e搭載の低価格ノートパソコン
持ち運び用のセカンドマシーンに最適な
Lenovo Ideapad Slim 1シリーズのIdea pad Slim 150をレビューします。
本体外観




Lenovo Idea pad Slim 150 (AMD 3020e搭載)のスペック
CPU:AMD 3020e(2コア4スレッド/定格1.2GHz 最大2.6GHz/1MB L2+4MB L3キャッシュ/TDP 6W)
GPU:Radeon Graphics(AMD 3020e統合/3CUs/1GHz)
メモリ:DDR4-2400 4GB(オンボード 空スロットなし)
ストレージ:128GB M.2 PCIe-NVMe SSD
画面:11.6インチ 光沢なし 解像度1366×768
無線LAN:Realtek RTL8821CE(802.11ac/abgn)
Bluetooth:Bluetooth v4.2搭載
バッテリー使用時間公称値:約 8.8時間
重量公称値:約1.2kg
ACアダプター重量公称値:約160g
AMD 3020eの性能は
まずは搭載CPU AMD 3020eの情報を確認すべくCPU-Zを見てみる

CPU-Zは対応していないのか、周波数すら正しい情報を取得することができなかった。
AMD 3020eは2コア2スレッドのCPUで 14nmのZenアーキテクチャで作られたDaliというコアを用いている。基本クロックは1.2GHzで最大ブーストクロックは2.6GHzである。実際にタスクマネージャーを見ているとACアダプター使用時は2.58GHzまで上がることを確認できた。
Cinebench R23で測定したところマルチスレッド性能1139シングルスレッド性能614となった。
Zenアーキテクチャのおかげかシングルスレッド性能は、デスクトップ用AMD AシリーズやFXシリーズの性能を大きく超えている。マルチスレッド性能は同コア数のデスクトップ用AMD Aシリーズを超える程度なので、CPU性能には期待しないほうがよい。(あくまでも低価格や低TDP向けのCPUである)
内蔵GPUの性能は
内蔵GPUはCPUにRADEON Graphicsが統合されたAPUとなっている。
3CUsのコアで最大周波数は1GHzとなる。こんなノートパソコンで3Dゲームをする人はいないと思うが3D Markのベンチマーク結果を見ていこう。
Graphicsスコアは2434 CPUスコアは1279 総合スコアは2143となった。
さすがに下位ノート向けRyzenと同じGPUを内蔵しているだけあってライバルのIntel Celeron Nシリーズよりは優秀な模様である。
ストレージ性能は

SSDはToshiba Memoly(現KIOXIA)の128GB NVMe M.2 SSDが搭載されていた。
搭載SSDは在庫事情で変わる可能性があるので注意が必要であるが128GB NVMe SSD搭載であれば同程度の性能になると思われる。

読込速度は毎秒1700MBを超え、書込速度は毎秒800MBを超えているのでNVMe SSDとしては
ちょっと低速だけど、SATA SSD(毎秒500MB前後)やHDD(毎秒150MB前後)と比べると高速である。
PC全体の性能は
PCの快適性を見るためにPCMARK 10を見てみる。ACアダプター使用時とバッテリー駆動時両方を見てみよう
PC MARK 10のスコアは
総合スコアがACアダプター使用時2094、同バッテリー駆動時1829
EssentialsがACアダプター使用時4803、同バッテリー駆動時4318
ProductivityがACアダプター使用時3889、同バッテリー駆動時2707
Digital Content CreationがACアダプター使用時1335、同バッテリー駆動時1423
となった。Essentialsが4100を超えているので、Webブラウジングやビデオ会議等は快適とは言わないがストレスを感じることなくできそうである。
実際の使用感
初期設定時のWindowsアップデートはCPU使用率は100%になるので初期設定後しばらく放置することになる。1時間ぐらいかかった。
意外なことにブラウザゲームはCPU使用率100%を維持しているがスムーズに動作
GPU使用率を見る限りGPUによる支援が効いてる感じである。

Youtubeの視聴は720pなら快適に視聴可能であった。(一瞬かくつくときもあったが)
画面解像度も720pより少し上というぐらいなので720p視聴でよいだろう。
内部拡張性
分解は裏側の見えているネジを外すだけでカバーを開けることができた。
メモリはオンボードなので拡張不可ではあるが、ストレージ右下にあるM.2スロットがM.2 2280まで対応しているので大容量のSSDに換装可能である。初期の容量が128GBと少ないので500GB前後のSSDに換装を検討してもよいかもしれない。
3.5万円で購入可能な低価格ノートパソコン
Webブラウジングや動画視聴ぐらいならストレスを感じず動作。
重量約1.2kgと軽めなので、持ち運びに使用するセカンドマシンには最適。
スペックは低めなので1台目のメインPCにはおすすめできない。
メインPCとして使うなら4コア8スレッド以上のCPU/8GBのメモリ/240GB以上のストレージを最低限押さえておきたい。
メモリが8GBにストレージも増えればそこそこ使える奴になると思う。
Dali APU後継といわれてるVanGogh APUは性能が大幅に向上する噂
(CPUアーキテクチャが14nm Zen→7nm Zen2、グラフィックスがVegaアーキテクチャ→RDNAアーキテクチャと噂されている)のでそれとあわせて次世代モデルに期待したい。
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